番外編その3 ふく面ワールドリーグ戦の巡業参加(新ネタです)
第2章が終わったので、番外編の新ネタを入れてみます。
1回目のサワディカップの直前、
みちのくプロレスさんの「ふく面ワールドリーグ戦」の巡業に同行させていただいたのですが、
そのことを連載ではほとんど触れていませんでした。
2016年9月の第6回「ふく面ワールドリーグ戦」です。
当時の連載ではこのことにほぼ触れていません。
これはもったいなかったですね。
多分、こういう経験の内容はあまり連載では書いちゃいけないんだろう、
とも思っていたのだと思います。
書けることは書ける範囲で書いちゃえばいいじゃないか!
ということで追加で今書いています 笑
ふく面ワールドにタイから選手が出る!
謎のマスクマン「AZURA」
さくらえみさんに第一報を聞いた私は
謎であろうとなかろうと、タイ人が出るのなら黙っちゃいられない。
私は通訳として同行を自ら志願し、
みちのくプロレスに連絡を取りました。
(で、AZURAって誰なん?みたいな 笑)
ところが、プロレス業界においてはまだまだ素人同然の私。
いきなり巡業への同行などをしてしまい、結果ほぼ何も役に立ちませんでした 笑
よりによって「ふく面ワールド」です。
メインの出場選手は全部マスクマン。
みちのくプロレスの選手だけなら、皆さん顔なじみなのでまだ良かったのですが、
世界中から来ている初対面の人や他団体の人。
つまり、私のような中途半端な立場の人間が、
気軽に選手控え室とかに行き来出来るものではありません。
メキシコの英雄「カリスティコ」選手もいるのですから、、、
つまり、私は通訳のつもりで同行したのですが、結果ほとんど通訳としては機能しませんでした 笑
私がAZURA に通訳をした回数はほんの数えるほどでした。
最初からそれを読めないところがいかにも素人でした。
そんな私を不憫に思ったのか、
シリーズ中に新崎人生社長から救われたエピソードがありました。
リーグ戦の2回戦、AZURAと剣舞選手の試合の時、
レフリーの判定をめぐり、
AZURAが納得いかずレフリーに詰め寄るシーンがありました。
リングサイドに向かう人生社長が私の方を見て手招きしています。
リングサイドに走る私。
レフリーの判定について理解出来ていないAZURA選手に通訳してくれ、
という意味であると走りながら察知しました。
「おお!オレ通訳みたいやん!!」
とテンション上がりました(そもそも通訳で巡業同行しているのに)
私の通訳でAZURA選手は納得し、試合が再開されました。
試合後、人生社長からは、
「AZURAが本当にタイから来たタイ人選手であるってことを、お客さんにも示したかった。だから吉本さんをあの時すぐに呼んだんです。だからすごく良かったです」
という言葉をいただきました。
私が活躍したのはこれが最初で最期でしたけど 苦笑
そして巡業の厳しさもほんの短い期間ですが知ることが出来ました。
リングと選手が一緒にいろんなところをまわる。
会場に着いたら、みんなでリングを作る。客席の椅子を並べる。
受付や物販のデスクを作る。
終わったらリングや椅子など全てを片付けて次の場所へ移動。
食事など、ゆっくりした覚えが一度もありません。
これがプロレスラーの生活なんだ、と。
最初は会場の椅子並べとかを手伝っていた私ですが、
持病の腰痛が出はじめ(苦笑)
途中からは物販のお手伝い専門となりました。
大声だけが自慢の私にとっては物販が適任というか、
それしか使いものになりませんでした 笑
本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。
プロレスラーの姿をより身近に感じられました。
この経験はその後のサワディカップ等におおいに生きたと思います。