リングがあればなんでも出来る

タイでプロレスを普及させようと頑張った素人の話です

ディック東郷さんとの出会いとふく面ワールドリーグ戦

(この原稿は2016年9月頃にフリーペーパーdacoウェブサイトに掲載された「タイでプロレス興行を目指す男の記録 第18回 の再掲載です)

 

選手でも関係者でもない私が出しゃばるのは良くないとも思いつつ、練習後の食事を私がご馳走します、というテイでディック東郷さんと会うことにしました。

 

 ディック東郷さんはプロレスで世界中を飛び回っている方で、

ベトナムシンガポールなどでも地元のレスラーに指導されたりしている、

アジアのレスラーの「先生」です。

 

 女子プロレスの先生が「さくらえみ」選手だとすれば、男子ではディック東郷さんが最もアジアの選手に指導をされている方だと思います。

 私の目的は単にディック東郷さんとお話がしたい、ということもあったのですが、タイ人選手とのコミュニケーションについても何か手伝えるのかな?と思いました。

 

 プロレスは言葉が通じなくても、身振り手振りで教えることも大いに可能だとは思いますが、心構えとか悩み事とか、先生に聞きたいことがあるんじゃないかと私は思ったのでした。

ディック東郷さんに聞きたいことがあれば、通訳してあげるから何でも聞いてみ?」

とタイ人の選手たちに聞くと次々に質問が飛び出しました。

その質問内容が私にとっては驚きでした。

ほとんどが私にでも答えられるようなとても基本的なことでした。

 

もちろん彼らも分かっている事なのだと思うのですが、ディック東郷さんに聞くことで確信を持ちたかったのだと思います。

うまく通訳出来たか分かりませんが、伝えることが出来ました。

 

プロレスラーの練習に顔を出すことは、聖域に踏み込むことじゃないかと今まで遠慮していたのですが、私にも役割がちゃんとあるのだと知ることが出来ました。

そしてアジアのプロレスをよく知っているディック東郷さんとお話が出来たことも非常に良かったです。

自分たちの方向は間違っていないことを私自身も確認することが出来たのでした。

 

本格的にアジアのプロレスにどっぷりハマる自分も感じ、それが心地よくもありました。

927日 失敗は許されない。

 

そんな中、日本から面白いニュースが。

みちのくプロレス4年に1度、オリンピックと同じ年に開催している「ふく面ワールドリーグ戦」にタイからの代表選手が出場する、という話でした。

「あれ? タイ人レスラーにマスクマンいたっけ?」

と思う方もいらっしゃるかも知れません。

タイから謎のマスクマンが登場するのです!

 

今年1月のジャパンエキスポの際、新崎人生さんが

「今年のふく面ワールドにタイから選手出せたらいいなぁ」

とつぶやいておられたのですが、まさか実現することになるとは思いませんでした。

この一報を聞いて、少し考えた後、私はこのシリーズに同行したい、同行すべきだ、と思い始めるのでした。

タイ代表選手の出場を決めて下さったみちのくプロレスさんへの礼儀として、私も何か協力すべきだ、と。

そして、私は生まれて初めてプロレスの巡業ツアーに謎のマスクマンの通訳として同行することになったのでした。

 

ディック東郷さんの一件がなければ、プロレスの巡業について行くなんて恐れ多くて言うことなど出来ませんでした。

ですが、私が同行することで少なくともマイナスになることは何もないだろう。

(その期間の仕事を戦線離脱することで、本業での私のマイナスはおおいにあるでしょうけれど 苦笑)

 

プロレスの関係者になりたいと思っている訳ではなく、

いつまでもファンでいたいという気持ちが今でも強いです。

 

ですが、私にしか出来ない役目があるのなら、タイのプロレスの為に出来る限りは協力しようと思っています。

 

2016年の9月は想定外のプロレス月間になるのでした(笑)

 

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サワディカップの大会Tシャツのサンプルがこのころ完成

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ふく面ワールドリーグのトーナメント表 タイ代表のアズラ選手とは?!