リングがあればなんでも出来る

タイでプロレスを普及させようと頑張った素人の話です

マッチメイク発表 

(この原稿は2016年9月頃にフリーペーパーdacoウェブサイトに掲載された「タイでプロレス興行を目指す男の記録 第19回 の再掲載です)

 

いよいよ近づいてきました。

この連載が掲載されている時、私は「みちのくプロレス」のふく面ワールドリーグ戦の巡業に同行している頃じゃないかと思います。

 

 自分たちで仕切る初めての大会の前に、長きに渡って興行をしている団体の巡業に同行出来るというこの偶然。

 

ラッキーな機会にめぐり合えて幸せです。サワディカップに生かせるようにしっかり勉強したいと思います。

 

 サワディカップコミッショナーみちのくプロレス新崎人生さんから唐突なメールが来たのは8月下旬のことでした。

「ウチの剣舞を出したいんだけど大丈夫?」

剣舞選手は今年1月のジャパンエキスポにも出場してくれた人気マスクマンです。

「大丈夫じゃないわけがないじゃないですか!」

と即答しました。

実は剣舞さんにはずっと出ていただきたいという気持ちが私にはありました。

和風をイメージしたマスクマンであり、スピーディな動きはサワディカップ出場の選手にはない個性でした。

そしてそれだけではなく、彼とは別の因縁もあります。

 

1月のジャパンエキスポの興行初日、フィニッシュホールドで彼は怪我をして、翌日の興行だけでなく、しばらくの間の試合を欠場しなければならない事態になってしまいました。

 

初めての場所の初めてのリングでしかも野外、外がちょうど暗くなりはじめた時間帯、本人は自分のミスだと仰いましたが悪条件であったことは間違いありません。

負傷直後に病院にも同行した私としては、そんな彼に特別な想いを持っていました。

剣舞選手の出場はポスター画像等には間に合いませんでしたが、彼の出場はこの大会にとって大きな意味を持つと確信します。

 

ということで、サワディカップのメインイベントの試合をココでもご紹介します。

剣舞さんをメインに入れないわけにはいかないということになり、

下記の6人タッグマッチとなりました。

 

ゴレムタイ(Bad Company) & ピーナッツ(Bad Company)& アンドリューテン

vs

剣舞& ジューケン& カズヤ

 

ゴレムタイとピーナッツはタイのレスラーでは人気実力No.1 と呼ばれている最強コンビですが、そこにシンガポールのチャンピオンでもあるアンドリュー選手が加わります。

インドシナエリア最強のトリオと言っても過言ではありません。

そんな最強トリオに対峙するのが、みちのくプロレスから唯一の参戦となった剣舞選手、イギリス人ですが主戦場はアジアで活躍するジューケン選手と台湾から唯一の参戦となるカズヤ選手。

6人タッグマッチですが、国籍は5カ国の選手によるサワディカップならではの戦いが見られます。

 

セミファイナルにはシンガポール3選手と香港のトップ2であるホーホールン&ジェイソンリーにシンガポールの女子選手を加えた6人によるミックスドタッグマッチが行われます。

 

香港のこの2人は普段は敵味方に分かれているのですが、

 

今回のタイ遠征の限り香港ドリームチームとしてタッグを組むことになりました。

これは香港プロレスのファンにとっては絶対に見たい試合になっているようです。

 

全体的には国と国との戦いではなく、それぞれの選手がそれぞれの持ち味を発揮してもらえるようなマッチメイクにしたつもりです。

 

大会MVPにあたる「サワディカップ」は第一試合の出場選手から権利はあります。

最も輝いて見えた選手に与えられるサワディカップ新崎人生さんから誰の手に渡されるのか、私も楽しみです。

 

927日 平日ですが会社や学校が終わったら急いでシーコンスクエアを目指して下さい。

そこにはバンコクでは見たことのない世界が広がっているにちがいありません。

私にもお気軽に声をかけて下さい。

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第1回サワディカップのポスターです