リングがあればなんでも出来る

タイでプロレスを普及させようと頑張った素人の話です

俺たちまだ本気出していないのに.....

会社のスタッフからの聞き取り

 

財団の言い分はこうでした。

「プロレスを見てマネをする子どもがいて危険というクレームが出た」

たったこれだけです。

 

私がこの言葉に対してどう反応するか、皆さんには分かっていただけるでしょうか?

 

はい、私は多分、2018年で最も憤りました。

 

「言うたやん!!説明したやん!!」

 

このブログのいくつか前のところを振り返っていただければ分かりますが、

私が初めてクロントイスラムの財団を訪問した時、

自分の口から説明しました。

 

プロレスに対する誤解、理解のなさなどの現状

プロレスは暴力でもなくイジメの助長でもなく、決して子どもに悪影響なものではない。

正しく伝えれば子ども達に夢を与えることが出来る。

 

そんな話をしました。

そして彼らは理解を示し、そしてスラムプロレスはスタートしたはずです。

 

だから私の第一声は

「言うたやん! ほんで分かったって言うてたやん!」

だったのです。

 

そう、だから彼らは話し合いさえも拒んだのです。

つまり、私からそう突っ込まれることが分かっているから。

 

そしてもっと言えば、

「子どもがマネするから」

これはスラムだからとか何も関係ありません。

恐らく、目の前でプロレスを見れば、どこの子どもだってマネするのは当たり前です。

富裕層の子どもだって、北朝鮮の子どもだって、アフリカの子どもだってマネします。

大事なのは、そこからどんな風に正しく指導していくかということのはずです。

それを私たちと財団で一緒にやっていきましょう、という話だったはずです。

それを先方は諦めたのです、逃げたのです。

決して悪口を言っているつもりはありません。

真実です。

 

ただ、こういう展開になることを想定出来なかった私は完全に甘かった。

この点については眠れないほど自己嫌悪に陥りました。

悔しくて悔しくて、泣きました。

 

あんなにたくさんの関係者の人々に喜んでもらえたのに。

そしてなによりも子どもたちも喜んでいたのに。

そしてせっかく大きなスポンサーを得たというのに。

 

もちろん言われるがままにすぐに引き下がった訳ではありません。

スラムでのプロレスを始めた時、私たちに接近して来た、

クロントイスラムに影響力を持っている、

関係者という日本人の方にも相談しました。

事情を説明し、なんとかならないか?

と相談しました。

 

はい、全くなんともなりませんでした。

私のタイ語力が足りなくて伝わっていなかったんじゃないか?

とまで言われる始末。

 

「なにかあればいつでも相談に乗ります」

と言ったのは向こうの方だったんですけどね。

 

古いプロレスファン的に言えば

「とんだ一杯食わせ者」

でした。

 

リングを買おうと決意してから今まで、数々の困難がありました。

ココでは書ききれていない悔しい想いや悲しい想い、辛い想いもありました。

しかし、今回のこれは間違いなく最も悔しい出来事です。

財団に対してだけでなく、

日に日に不甲斐ない自分に対しての自己嫌悪が増していきました。

 

今回の日本出張の1番最後に、みちのくプロレスの神戸大会を観戦する、

というスケジュールがありました。

10月のサワディカップについての打合せも兼ねて神戸で会いましょう、

という話だったのですが、

とんでもないタイミングで皆さんと会うことになってしまったのでした。

そして、その神戸大会で私はさらに落ち込む結果になるのでした。

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みちのくプロレス神戸大会で無料配布された対戦カード

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神戸大会の主役 のはしたろう選手の入場シーン