リングがあればなんでも出来る

タイでプロレスを普及させようと頑張った素人の話です

悲しい打上げ

「吉本さんがそんな気持ちなんだったら、

  来年日本でサワディカップをやっても意味がないよね、、、

  やめておきましょうか」

 

サワディカップ当日に新崎人生さんと2人だけの話し合いでの結論です。

 

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このゲートのデザイン 好きだったなぁ〜

私や実行委員の中では一縷の望みとして、

日本でサワディカップを開催することで、

新たなスポンサー獲得や新たな展開、私に代わるリーダーの登場

そんな展開が期待出来るんじゃないか?

という気持ちもありました。

 

しかし、そんな甘い世界ではない、

ということを私も薄々感じてはいました。

新崎さんにもそこは指摘されました。

 

こんな話し合いの直後にサワディカップは幕を開いたのでした。

 

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アイドルコンサートに負けないたくさんのお客様

 

今回のサワディカップは祝日に開催されました。

日本からの参加選手のスケジュールの関係もあり、毎回平日の夜の開催でしたが、

平日でも集客が見込める日、つまりタイの祝日に開催すればきっといいイベントになる。

そんなアイデアでこの日になりました。

 

お昼前からゲートウェイエカマイには多くのタイ人や日本人がやって来ていました。

プロレス関係や協賛企業さん絡みのイベントも考えていましたが、

そこまで多くの協賛も得られず、お金もないのでプラスαのイベントをすることも出来ず、

結局、タイの地場アイドルのライブなどで賑やかしていただくことになりました。

実際、ビックリするほどオタク君たちが集まって、

プロレスに負けないほど盛り上がっていました。

 

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数ヶ月前(これを書いている時から)の出来事なのに遠い昔のことのよう

こんなに盛り上がって、逆にプロレスは大丈夫かな、と思っちゃいましたが、

その心配をよそにサワディカップは史上最大の盛り上がりとなりました。

内容も年々良くなっていることを明らかに感じました。

見に来て下さった方々もかなりご満足いただけたのではないでしょうか?

タダで見られるプロレスとしてはかなり素晴らしいショーになっていたと自負。

 

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息子の健介と元祖健介のツーショットを後ろから

去年までの私だったら感動して涙してテンション上がりまくりの大会だったと思います。

しかし、私個人的にはそこまで楽しむことが出来ませんでした。

「これが最後の」

何をするにもこの形容詞がつきまとったからです。

そんな私の気持ちに反して、興行は大盛り上がりの大成功となりました。

 

選手の皆さん、関係者の皆さん、スポンサーの皆さま、

本当にありがとうございました。

 

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3年連続でリングアナをしてくれた「びーむ先生」とディック東郷選手と入江選手

タイのプロレス、アジアのプロレスを盛り上げてメジャーにする。

この目標の道半ばで脱落する自分。

力不足の自分

常にそんなことを考えていました。

 

イベント終了後は多くの方々にイベント成功をお祝いする言葉をいただきました。

選手の皆さんにもお礼をいただきました。

 

↓大会のハイライトです↓

www.youtube.com

 

 

毎回恒例のイベント後の打上げも実施されました。

 

去年、一昨年の打上げで、私は参加選手のみんなに

See you next year!!

と声をかけていました。

 

これはすなわち、

「来年もやるよ」

を意味する言葉です。

 

今年の打上げではこの言葉を言えませんでした。

こういう場なんだから調子のいいウソを言えればいいのですが、

どうしてもそれが出来ない私。

 

打上げの中でも1人取り残されたような気持ちが最後まで続きました。

 

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新崎人生さんが撮ってくれた打上げ時のセルフィー

打上げが終わって解散した後も、各国の選手から、

メールやFacebookツイッターなどを通して、私に感謝のメッセージをいただきました。

メッセージを読む度に心が痛くなりました。

 

これからどうしたらいいのだろう?

一体私は、なにになればいいのだろう?

 

心は揺れ動くのですが、

最後はいつもギブアップという答えが出るのでした。

 

なんて不甲斐ないヤツだろう、とお思いの方も多いかと。

でも違うんです、もともと私はここまでの男なんです。

ごく普通のそこらへんにいる、特別な能力など何もない人間なのです。

そんなことはどうでもいいんです。

これからのタイのプロレス、サワディカップをどうしたらいいのか?

 

答えは、、、見えません。