リングがあればなんでも出来る

タイでプロレスを普及させようと頑張った素人の話です

リングを処分する?!

以前のブログで内容を明かさずに書いたネタがありました。

新崎人生さんからすごい提案があった、という話です。

それが何だったかを告白します。

 

今年の第3回サワディカップが無事に終わったら、

2019年の第4回サワディカップは日本で開催しようよ、という話でした。

私たちにとっては夢のような話です。

 

私が小野さんとあっぱれコイズミさんに、

今年でサワディカップを終わりにしよう、

という提案をした時、2人が、そして私も懸念したのはこの話でした。

 

今回を最後にすることを、新崎人生さんやさくらえみさんには言わないでおこうか?

そうすれば、第4回は日本で開催出来るじゃないか!

 

しかし、、、それはまるで彼らを騙すかのようです。

そもそもそんな詐欺師的な演技を出来る私の性格ではありません。

結局、その話はそのまま保留されたまま、私たちは「これが最後だから」

という気持ちでスポンサー探しや準備に頑張っていきました。

 

サワディカップ実行委員会の最大の欠点は

「全員忙しい」

ということです。

2人が会社経営者、1人が芸人。

とにかく自由な時間が少ない。

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実行委員のあっぱれコイズミさん

そんな中で

「最後のサワディカップ案」

とても残念ではありつつも、

彼らもスポンサーを探さないといけない、

というプレッシャーから解き放たれた安堵も少しはあったような気がします。

これが最後だから、と思って下さったのか、

2人は協賛集めにいつも以上に奔走してくれました。

私の赤字を少しでも減らす為に、、、ありがとうとしか言えないです。

 

読者の方の中には

「いつか裏切った財団を見返してやる」

くらいの気持ちで一念発起して頑張らんのかい!

と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

 

そういう方には申し訳ありません。

私の心はホントに折れてしまっていました。

 

そしてさらなる追い討ちが突然やってきます。

 

私のリングを無償で預かっていただいているイベント会社からの連絡。

会社を引っ越すことになり、引っ越し先の倉庫は今よりも小さくなる。

なので、リングを預かるのが難しいので、今すぐとは言わないけど、

リングの新しい保管先を探してくれないか?

 

がびーん!

 

です。

 

プロレスのリングを置くスペースをまともに倉庫借りて保管すると、

なかなかの経費負担になります。

資金難を根拠にサワディカップをやめようとしているのに、

これからはリングをキープするだけでお金をかけていかないといけないのか?

(本来は当然と言えば当然だけど) 

 

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タイで初めてリング設営をした時の記念写真 2016年1月 セントラルワールド前

リングを処分する、つまり捨てることも考えました。

そのくらい、私の心は折れていたのです。

(一応今はそのつもりはありませんが)

 

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第一回サワディカップの時のリング

いつもなら自分たちが主催の興行が近づくとウキウキになります。

楽しいし、当日はめいっぱい楽しもう、と思うのですが、

今回はサワディカップの日が近づいてきてもちっとも楽しくなりませんでした。

過去最高、最強のメンバーで大会が実施されると言うのに、、、

お金のことが原因ではありません、赤字はいつものことですから 苦笑

 

これが最後になる、という気持ちが前提にあるからでしょう。

今回も協賛集めは頑張りましたが、黒字にはなりませんでした。

また自腹の部分が出ました。

もうそれは覚悟の上でしたし、これが最後だし。

 

それよりも、これが最後になるだろうという事実

いつどうやってみんなに伝えればいいのだろう?

ガトームーブのタイの責任者プミ君とはマッチメイクのことを含め、

週に一回の打合せをしていましたが、最後までこの事は言えませんでした。

興行を楽しみで、演出や構成について、

ニコニコしながら興奮気味に語る彼にはとても言えない。

 

そんなウジウジした気持ちのまま当日を迎えることになるのでした。