プロレスの楽しみ方
(この原稿は2015年12月頃にフリーペーパーdacoのウェブサイトに掲載された
「タイでプロレス興行を目指す男の記録 第7回 の再掲載です)
ここで連載をさせていただいている最大の目的は、
企業さんなどの方に気づいていただき、ご協賛をいただくことだったのですが、
連載をスタートしてから、思いのほか、多くのプロレスファンの方々からメールをいただいております。
個人レベルで少ないけど資金面で協力出来ないか?
お金はないけどボランティアで手伝えないか?
というようなものや、多くの方から励ましのメールもいただきました。
プロレスファンの方々からのメールによってますます大きな期待を背負ってしまった感が……
在タイの日本人だけでなく、日本にお住まいのプロレスファンの方々からもご連絡をいただきました。
ご連絡下さった皆さま、ありがとうございました。
お便りを下さる方の多くがとてもディープにプロレスを愛している方なので、そこまでコアなプロレスファンではない私は正直ついて行けない、ということも申し上げさせて下さい 苦笑
プロレスそのものが若干マニアックなカテゴリーであるがために、
プロレスをあまり知らない方からは
というようなご意見をいただいたりもします。
プロレスファンの方なら分かると思いますが、それは違いますよね。
プロレスはあらゆるものを飲み込むことが出来るので、異種格闘技戦もプロレスの中の1つかも知れません。
ですが、これからプロレスを広めようという時にいきなりやることではないと私は思っていますし、プロレスファンの方も賛同して下さると思います。
プロレスファンやプロレスラーの方々はそれぞれの「プロレスとはなにか?」
という哲学のようなものを持っている方が多く、私がココでそれを語り出すと論争になってしまいますので、
あくまでも多くのプロレスファンが持っているベーシックな考え方のみについて言及します。
例えば、タイのプロレスラーとみちのくプロレスのレスラーが試合をする。
握手をして国際親善みたいな試合をするのもプロレスかも知れません。
しかし多くのプロレスファンはそこに「ストーリー」を求めます。
遺恨だったり挑戦だったり、、、
そして「殺してやる!」みたいなセリフも出しつつ、
リング上での戦いがあるわけです。
つまり、リングに上がる前からプロレスは始まっているんです。
僭越ながら私のこの稚拙な文章でさえもプロレスの一部だと私自身は思っています。
アニメやヒーロー物の世界では戦いの中でお互いの必殺技を掛け合ってどっちが勝つか、みたいなことがあると思います。
本当の格闘技の世界ではなかなかそんなことは起こりえません。
でもプロレスならアニメやヒーロー物のようにお互いの魅力を出し切るような戦いが出来るのです。
極端な例を言えば、北斗の拳でケンシロウとラオウがお互いの必殺技を出さずに秒殺で首を絞めて終わったらあれほどの人気はなかったと思います。
「よろしくお願いします!」
みたいなことでもダメですよね。
私は格闘技も見ますし好きですが、全く違うものだと思っています。
格闘技をディスっている訳でもありません。格闘技の世界も素晴らしいです。
つまり、格闘技とプロレスの違い、それぞれの楽しみ方をタイ人にも理解してもらって、プロレスの世界を楽しんで欲しい。
私はそう願っています。
で、タイにみちのくプロレスが来るということで、
タイ人レスラーからの挑発メッセージがこちらです。